朝3時半に目が覚める。冷蔵庫を開けて水を飲む。タバコを吸う。Twitterを眺める。冷蔵庫を開けて水を飲む。
ぼーっとしている。
Gくんと妹からLINEの返事が着ている。
朝3時半に目が覚める。冷蔵庫を開けて水を飲む。タバコを吸う。Twitterを眺める。冷蔵庫を開けて水を飲む。
ぼーっとしている。
Gくんと妹からLINEの返事が着ている。
曇り。というか雨か。いや朝、雪が降っていた。
10時に起きて慌ててパソコンをつける。会社のシステムにつないで様子を見る。
地面が凍っているので滑らないように近所のパン屋へ。
「雪だとみんなが騒いでいるうちに、私はいつも見逃しちゃって雪なし」と同僚が言ってた。
現実感がないまま日ばかり過ぎていく。
朝起きて雑穀米を小鍋いっぱいに炊いた後は、何にも集中できないまま、Twitterをうろうろと見て、YouTubeで音楽を聞いて、これでは駄目だと自転車に乗ったり散歩したり、それで満足して帰ってきて、それでもなおエネルギーを持て余して、かといってやはり何にも集中できないまま、とにかく部屋の中をうろうろとしている。
4日間続く、ジャズと実験音楽のイベントを、知人のご好意で観に行った。こちらに来たばかりの頃やった僕らのパフォーマンスで、観客に自分の日本語の意味が全く通らないことを体感し、これからどうしようと、部屋をうろうろしつつ考えていたけれど、このイベントの各々のバンドの1時間近い演奏に、一切体を動かさず耳を澄ましている、老若男女の観客の雰囲気を見て、意味が通ろうが通るまいが、どちらの判断をしようと、今の僕はこの街になにかインパクトのある表現を持ち込める、と自信が出てきた。
「ドイツに行った大井くん」ではなく、今ここに偶然立っている一人の人間として、この場所への慣れなさもだんだんと氷解していって、実は地に足が付き始めている。何があってもそれぞれが一区切りの記憶になって、僕は僕のまま、これまで通り暮らし始めている。
現実感のない、このただただ不安の中にいる僕というのは、これからだんだんといなくなってしまうのかもしれない。引っ越した頃の自分として、また少し先の僕が思い出すだろう。