今乗っている水色のビートルで千葉県の実家のあたりを走っている。
途中で女の子と阪中くんを送っていく事になって、山道に入ると、とんでもないゴツゴツの岩の上をXスポーツみたいにたくさんの車がよろよろと登っていく。
ナビで見ると家のすぐ裏の山のようだけど、僕は岩の1つにビートルを正面からぶつけて、へこませてしまう。
そのまま国道にでて、近くのスーパーに停めておく。
サラエボからアドナン達が来る。
彼らと挨拶しながら、ビートルを直す。思ったより金属がやわらかくて、へこんだ部分を裏から指で押すとポコンポコンと元の形に戻って安心する。
でもエンジンがかからなくて、よく見ると配線がすごく複雑で、それに四苦八苦する夢。
他の大きな車達に置いていかれてしまう。
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いっぱいステッカーの貼ってある古いMacBook Pro、を何かの拍子になくしてしまう。
1ヶ月ほどよく考えた末に、蕎麦屋しかないと思い至り、行ってみる。
ぱっと聞いてみればいいものの、リップヴァンウィンクルを観た影響なのか、モゴモゴして何もいえないで2、30分もただ席に座っている僕。
不機嫌そうな顔のおっさん店員が、磯丼とかいう、海苔のいっぱい載った丼を運んでくるので、とりあえず食べる。なにも注文がない時はこれが定番メニューとして提供される仕組みなんだろう。
深さが6、70cmはあるような変な器だ。机の面より低くなっていて、その深い、真っ暗になっているところから箸でご飯を口に運ぶ。オオオンと風の流れる洞窟のような音が聞こえてくる。
食べ終わり、レジの前で、25歳くらいの男の店員さんに、すみません、少し前にパソコンを忘れてしまったんですが、と言ってみると、うーん、届いてないかもしれませんねえ、と言う。
ステッカーのいっぱい貼ってある、MacBookなんですが、ともう一度言うと、汚れたコクヨノートを取り出して中を見ている。
確かにありました、でももう保管されていないかもしれません、と日付を見せてくれたのが3年も前のもので、いえ、1ヶ月くらい前なんですが、と言うと、またコクヨのノートを見て、もしかしてこれかな、と言う。
ノートと言ったって、見開き2ページに5、6件しか忘れ物が書いていなくて、なにをもったいぶって確認するような素振りを見せているんだ。
店員の女の子が拾って使っているそうだ。まだそれが僕のMacBookかはわからないけど、とりあえず見せて欲しい、くらいの気持ちでいると、店員はベラベラとしゃべりだす。
でもこれ、みんなの間でまわってすごく役立ってるんですよねえ、というような事を言う。終始、少しニヤニヤした目つきで僕を見ている。
あなたお仕事で使われているんですよね、じゃあ1ヶ月の間、仕事はどうしてたんですか?と言う。
家にはデスクトップがあって、でも今度東京に行くことになったので必要なんです、と応えると、はーん、はーん、と言われる。
しまいには、あなたの名前おっしゃっていただけますか?そらで言えますか?
おおいけんじです、と応える。
忘れ物をとりに来ただけなのに、嫌な対応だ。
返してもらう前に起きてしまった。