その女の子に言われた通りの手順で、4時何分にこのデパートの何を買って、という3項目くらいを全てこなすと、いつも同じ場所でふいにその人が後ろから現れて、一緒にババロアを食べる所から物語が始まり、イロという名前の、ベンガル語をしゃべる黒い大きな犬をボストンバッグに隠れててもらうかどうかとか、池の真ん中にある小さな祠のようなところまで進むかどうかとか、その所々に重要なポジションの人がいて、思ったよりその分岐や物語は大きく深くて、何のためにそれが運営されてるか最後までわからない

面白いので、高田を誘って一緒に同じ手順を踏んでみると、やっぱりふいに後ろから、その女の子が現れて、ババロアは1000円もするので、高田が少し高いねというと、鮒寿司か何かなら580円だというので、それを注文して、僕らは一緒に物語に入る

全部つながってて、大きな謎解きみたいになってる 誰がそれをやってるのかはわからないけど、話をすすめるごとに新しい建物にいったり、なぜか全然関係ない知り合いが常に同じような立ち位置にいる事がある