梅雨

久々に遠くのファミレスにいる。
雨が降っていたけど奈良まで来た。
ファミレスは変な孤独感というか、生活からすぱっと切り離される感じ、自分の中でずっとしゃべる時間、みたいなものだけになるのですごくいい。
日本全国にファミレスはいっぱいあるので、今後もこの時間について困ることはないだろう。

最近は、「夜夜夜」という演劇イベントをやったり、ビデオ日記と称してずっとビデオカメラを回してみたり、京都で初めてプログラムの仕事がきたり、新しい作品をいっぱい思いついたり、ドドドっとやる事がでてきて、今日はここでプログラムをずっと打っていた。

毎日新しい人やものに会いながら、ただただ友達と散歩し続ける、京都の夢見心地の期間、が、UWU_Miというカフェを始めたあたりで徐々に終わっていって、もう目の前のもの全部現実です、作業作業、みたいな毎日に移行してきている。
僕が今住んでいる左京区のあたりや、大阪の何かしらの表現の界隈、を形作っている人たちが、思いの外少なくて、それが東京の知り合いに会いに行っているのをTwitterで見て驚いたりして、僕がずっと東京で悶々とよくわからないものだと思っていた世の中みたいなものが、実は思っていたよりずっとシンプルなのかも、という整理がかなり付いてきて、浅草のアパートを引き払って1年近く経って、引っ越しにまつわる冒険が一旦終わったような、階段の踊り場みたいなところにいる。

結局自分で切り開かないとこの世には限界があって、その限界の手触りみたいのをここ数日はずっと感じていて、少し寂しい気持ちも正直ある。
それは僕の生きている界隈での話なので、レイヤーレイヤーをずらしてまた新しい人と友達になれば新しい毎日が始まるんだろうけど、その構造自体がこうして見えてしまうと、そればかりに時間を費やす気持ちにもなれず、結局僕自身にかかってるんだぞ、みたいな、そういうのを突きつけられている。

遠くに行きたい気持ちもぼんやりとありつつ、日常、と、実際の作業みたいなところを、出来る限り楽しい感じでくっつけて、同時にやっていければいいな、と思いながら、今日も悶々と作業している。
しかし元気です。がんばろう。

寝れない(昼に寝たから)

5日くらい前から東京にきていて、今は草平さんが作ったホテルみたいな部屋に泊まっている。

来る途中に車の中で、久々に阪中くんから酔っ払った電話があって、最近一人暮らしをはじめたから遊びにきて、と言ってくれたので、最初の2日はそこに泊めさせてもらった。
作品の相談などにのってずいぶん適当な事を言った。
阪中くんと家の近くのユニクロに行き、彼は帽子を買っていた。

草平さんとは久々に会った。17歳の僕をサラエボに連れていってくれたり、インドに一緒に行った人だ。
夜になって一緒に飲んで散歩した。

5月末にUWUでやる演劇のイベントのことで、貴一さんに会った。
一緒にとんかつを食べながら、彼女に連れられて北海道に引っ越す話を聞いた。
川沿いとかを少し散歩して、豪さんの外人ハウスという場所の前を通ったけど留守だった。
家に住み着いている野良猫、ぼんちゃんをなでた。ふかふかだった。
演劇のイベントは「夜夜夜」という名前になった。

仕事の打ち合わせをしたり、りっしーの参加しているパフォーマンス集団のイベントを見たり、寝る前にMahoutsukai Inc.のホームページを少し作ったりした。
6月にでることになった演劇の台本が送られてきたので、音読したりしてドキドキした。ちゃんとできるかな。毎日読む。

なぜかTwitterによく書くようになって、そしたら結構返信がきたり、いいねが押されたり、さびしくてもすぐ嬉しくなる。
秋葉原に行って携帯を見た。

前に知り合いが作ったホームページをまた見ようと思って履歴とかを検索したけど見つからず、通話ボタンとかを押さないように気をつけてLINEをさかのぼった。

草平さんとの共通の知り合いが1月に亡くなっていた話を、大きな餃子を食べながら聞いた。
泊まらせてもらっているところはお風呂がないので、3日間もお風呂に入ってなくて僕は薄汚れている。
そこに草平さんがたまに来て、大きな木材を切ったりしてシャワーを作っていた。

数人、知り合いから連絡がきたり、僕が送ったのが返ってきたりして、全部とても嬉しい。人から連絡がくるのはなんでも嬉しい。少し怖いけど、僕もいっぱい送りたい。

思い出したときにたまに読んでいた谷口菜津子の漫画を、思い出したので見てみたら最終回だった。
貴一さんの家で少しだけ聴いたMoe and ghostsがよかったので、これを聴きながら車を運転している。
リップヴァンウィンクルの花嫁のサントラを聞いたら、全部普通のクラシックだった。

大濱くんと2人で、会ってみたい、と言っていた人から連絡があって、LINEごしに2人で喜んだ。

太った。

今日の夜から京都に帰ります。東京はなんか、文体がこうなってしまう。