今夜もファミレスにおります。

阪中くんが、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」がおもしろかったと言っていたので、読んだりしている。
今疎遠になっちゃった、ちょっと苦手だった知り合いが前に、オシャレ文学的な扱いで薦めてきて読まなかった経緯があるので、ちょこっと不安も覚えつつ、今まだ最初の方だけど、読んでみたらめちゃおもろい!
でっかい童話みたいな感じで、空飛ぶ絨毯とかの見せ物なんかが文中ではほんとに飛んだような飛んでないような、妄想とか魔法的なものと現実の区切りがそれほど厳密にはなくて、要は錬金術とかがまだ残ってる時代なんだけど、村を作ったところに突然村長を名乗る男がやってきて仕切りはじめちゃうとか、社会〜というか村みたいなものの根っこのあたりを最初の方では舞台に、似たような名前の登場人物がいっぱいいるんだけど、みんなめちゃめちゃキャラ立ってて、どんどん好きになっていく。
読んでると、なんか僕なんかももっと変人でいいはずなんじゃ、みたいな、その人の性格だとかのどうしようもないところはどうしようもないままにみんな受け入れあってる感じ、ほわーんとする。
自分自身の想像の世界を信じ込んでいく感じ、それを誰もとがめない感じ、小学生とか中学生におすすめされてる「ああ無情」とか「少年H」とかの一群に、ぜひ入れるべき!って感じ!
ってこれ要約したら数行に収まりそうな、なんて稚拙な感想・・・。まあ読み始めなので!

本の中に、ジプシーの一団が出てきて、その人たちの旅の話だとか、旅先で手に入れたおもしろいものだとか、その辺りのエピソードもすごくおもしろいので、次の本はこのくらいの時代の旅行記みたいのをいくつか買ってみようかな。
なぜかChromeのブックマークに、Wikipediaのイブン・バットゥータのページがあったので、この辺りをとりあえず!

それから相変わらず静岡の富士市に、ちょっと映画の手伝いで運転をしに行っていた。
基本的にドライバーは朝と夜だけしか動かないんだけど、吹奏楽部の高校生がトランペットだとかフルートだとかの練習をしてるのを、カメラが回り始める時だけ止めてもらう、という、気まずい手伝いもし。
暇さ加減がとにかく強調される時間なので、どんな事も大げさに感動する対象になり、床材の木目が、空撮したどこかの地表的な模様に見えてきたと思ったら、そこかしこに水の涸れた湖や、なだらかな丘や、崖や、そういう地球のすべての景色の予言めいた画像が、パノラマの横長でピッシリ床全体に散らばっている事に感激し、吹奏楽部のそれぞれの音がものすごくよく聞こえてきて、そこから動きたくなくなり・・・。

もうこうなったら、下の階で撮ってるらしい映画より吹奏楽部の部員のチューバの数秒間の方が遙かに大事になってきて、でも止めてもらわないといけないみたいなので、止めてください、もう大丈夫です、止めてください、みたいのを何度も繰り返すうちに、その気配だけで自主的に吹き始めたりやめたりする女の子が出てきて、かわいかった。迷惑だったろう。

待機中は、数年ぶりに買った美術手帳のロボットデザイン特集みたいの読み、僕、ガンダムが今まで一度もかっこいいと思ったことなくて、でももう表紙がバリバリにガンダムだったので、これはちょっと読んどこうかなーみたいな。

Twitterで山下澄人さんが、コルバトントリ、がすごく良いものになりそう、みたいな事を書いてて待ち遠しくなったり。
新しい仕事の方は、あと1日スパっと集中する時間が出たら、たぶん一気に進みそうだな、みたいなところまで匍匐前進的に進み。

お花見とか引っ越しとか、いろいろ楽しみな事を楽しみにしつつ!
といった感じです。