インドの西ベンガル州サンティニケタンという町の近くにある、サンタル族という人達の村で、村をそのまま再現したRPGゲームを作るプロジェクト。未完成。
神様のいる村で、村の内部の詳細な地図を作ったり、村中の住人のリストを顔写真付きで作ったりしながら、途中経過の発表という事で、実際にプレイステーションのコントローラーで動くものをデリーの国際交流基金のギャラリーで行った展示に出展。
森の中にある小さな村の、小さな土の家に、ある日突然住むことになる
木々の間の土の道を裸足で歩き回って、色々な家を見に行く
火を起こすのに必要な藁の束を取りに行く
蚊帳を手に入れないと、夜中蚊の音で眠れない
雨が降った日には、底なしのドブになっている場所に足を取られる
昨日見たおばけの絵を壁に描く子どもたち
お父さんが突然倒れる
小さな店で買ったケーキがカビている
池で洗濯をする
カニを捕りに行く
ヤシの汁を発酵させた酒で酔っぱらう
お母さんの買い物に付き合う
自転車を手に入れると町まで行けるようになる
ヘビが卵を産んだのを、村人みんなで見に行く
若者が木に登って木の実を取ってきてくれる
小さな子犬を散歩させている大男
家の裏に行ってみると、死んだ牛の埋葬をしている
ジャガイモの葉っぱを盗みに行く
井戸で水浴びをする
太鼓のうまい8等身の男は、しゃがむとすごく小さくなる
湿原では、豚が僕らのうんこを食べようと狙っている
何もなかった広場に、土曜日には大きなマーケットが出来ている
犬が家に入ってきてしまうと、食料を食べられてしまう
神様に生け贄を捧げる
夜中に外に出ると、蛍が飛び交うイベントシーン
僕の寝坊が村中の噂になっている
僕の知らなかった事、
想像した事のなかった可笑しい事、
あの小さな村で現実に起こっていた、
ファンタジーみたいな本当のことを、
僕はみんなが遊べるゲームにしたい。