実家で手巻き寿司を作っていた。

その辺にあった小さなプラスチックの容器みたいなもので適当に作ったら、海苔が片側にだけついた不格好な1mくらいの長さの海苔巻きができた。

父親が、なぜお前はいつも眠いのか、と不機嫌な声で問い詰めてきて、それに空返事をしながら外に出た。

Hfさんに呼ばれて学校のようなところに行くことになっていて、着いてみると高田や林さんなどもいて、なにかアートの催し物をする、という話をしていた。
でも高校の時の授業中みたいに異様に眠くて目が開かなくて、悪いけど僕は帰る、みたいな事を言って、なんだか適当な理由を説明して帰りはじめた。

途中の道すがら、学校の中なんだけど上野公園の噴水の前みたいに広くなっているところがあって、いろんな楽隊が演奏の練習をしていた。
それがとても良かったので楽隊の音が変わるたびにそれに合わせて踊りながら歩いた。
両手を上に何度もあげる動きをしていたら、まずいよまずいよ、と止めてきた人がいて、その楽隊は迷彩服を着ていて自衛隊みたいな雰囲気で、ああ、万歳に見えるから?と大きな声で聞きながら気にせず何度も両手を上にあげた。

Hfさんと階段の前ですれ違うと、ここが嫌なんだろ、早く帰れよ、と顔を真っ赤にして大きな声を出していた。

小さな机で、Stさんがなにか書き物をしているのが見えて、すごい偶然、私これ終わったらそろそろ帰ります、もう終わります、と言った。なんでさっきの寄り合いを早めに切り上げてしまったのか自分でもわからなかったけど、Stさんと会うためだったのかも、と思った。
一緒に帰らない?と誘ったら、でもまだ結構かかります、と言われて、じゃあ少し待ってる、と応えると、うーん、遅くなっちゃうかもしれませんよ、と言うので、僕とは帰りたくないのかもしれない。あーどうしよっかな、と言いながら学校の外に出た。

学校を出て煙草に火をつけたら前が見えないような量の煙が出てものすごく美味かった。メンソールだった。それを中学生の男子が2人で、体を寄せ合って羨ましそうに見ながら、あんなに煙が出てる、などと話していた。ゲイだと思う。2人とも年相応のかわいい不良で、1本ずつ分けてあげようかどうか考えながら吸い続けた。