長野 ネオンホールの、スーパーネオンホール 2017 夏!というイベントでライブ。
メンバーは変わらず、Supersize me.の多田くんと僕。

時報の音は僕のトラブルで出ませんでしたが、初のドラムが入りました。

ネオンホール、すごくいい場所でした。
ありがとうございました。

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dyuu chise

 


また見付かつた、
何が、永遠が、
海と溶け合う太陽が。

見つかったぞ。
何がだ!――‘永遠’。
太陽と手をとりあって
行った海。

とうとう見つかったよ。
なにがさ? 永遠というもの。
没陽といっしょに、
去(い)ってしまった海のことだ。

あれが見つかった
何が? 永遠
太陽と溶けあった
海のことさ

(時報)

haramaki
baramaku
haramu

haramochi



張り

罵詈
パリ

はなめがね
はなやか
はなよめ

-


キジバトが 鳴いているな
キジバトが 鳴いているな

こうして山に住んで
町の様子が全部 遠い音になっても
キジバトの声だけは
いつも近くから聞こえる気がします

それは
いつも決まって一羽だけが
ふと思い出したように鳴き始めます

それは
なにかちいさな
さびしげな
ビートになっていて
それを偶然
僕だけが聞いてしまったような
そういう鳴き声です

5歳の春
祖母の家で
部屋の畳を雲の流れが
暗くしたり明るくしたりするのを
ぼんやりと見ながら
やはり僕はこの鳴き声を聞いていました

それは今も
一番好きな鳥の声です

(キジバトの声)

-

あそこに
ファミリーマートがあって
標識があって
歩道があって
桜の木があって
植え込みがあって
家が見えて
ミラーがあって

この場所を毎日通ります

一歩一歩歩いていくと
その一歩ごとに
景色が変わっていきます

僕は1秒ごとに
本当は全く知らない景色の中にいる

そういう時は
地面の地肌が見える気がします
なにか 骨が 地面の質感から
こちらを覗いているような気がします

全く知らない場所に
この体だけがポツンと立っている

それを
忘れることで
生きている

-

今僕はこうして
長野にいて
椅子に座って
朗読をしています

でもこのセリフは
京都の山で
書きました

これから僕は長野に行きます
それは 10日先の予定です

(もの音)

そして今 本当にそうなってしまっている

-

この瞬間
から29年前
の12月13日に 僕は生まれてきたそうです

それは真夜中で
外は
雪がふっていたそうです

実家の壁に 朱色の 小さな足型が飾ってあって
それが 生まれた時の 僕の足だと聞きました

(ドラム ↓)

僕の初めての記憶は
3歳の頃
妹と 赤ちゃんの使う歩行器を取り合って
妹の腕に 噛み付いた時の 感触です

その
初めての記憶
の前
僕はなんだったのかな
なんだったんだろう


2階のおじちゃん
東京のおばさん
仮装大賞

夢の中の暗い池
夢の中のカービィ

みさちゃん
ともくん

祖父の背中と裏山
青白く光る竹林

国枝くん
高橋くん

坊主頭の感触
自転車の補助輪
センター試験会場
畑の脇のボウフラ

ガードレール
家族旅行の車
その中で寝たこと

夢の中の別の星(chise)
夢の中の蕎麦屋

日能研のデジモン
喘息の吸入器
交番で借りた60円

豪一くん
阪中くん
仙谷さん

霧の中の鹿

祖父の遺体
祖父の骨
緑色の制服

豚小屋
屠殺場
クラウンのビニール

暑い日差しの焼き鳥
NECのコンピューター

夢の中の女子アナ
夢の中の小さな豚

サラエボの商店の匂い
裏の文房具屋の匂い

京都のバスの停留所の突然の雨
TSUTAYAのバイト研修

バイクと新潟
車と大分

高田
瀬里くん
大木さん
飴屋さん
佐藤さん

夜の海の灯台
九州の山の中の蚊

貴一さん
大濱くん
多田くん

( + クジラの鳴き声 ↓)

夢の中の水槽
夢の中のアメリカ
ユメリカ

幼稚園のショベルカー
雨の日の雨樋
その下で
緑色に光りながら
揺れている苔

(ドラム 終わり)

言葉は
僕らの新しい遺伝子です

AとTとGとCとは別に
直接編集する事ができる
新しい遺伝子です

でも
本当にこの言葉を選択しているのは
いったい誰なのか

それは社会というか
人類のDNAというか
僕らの体を含めて
この宇宙を構成している窒素や鉱物
それらの化学反応 全体が
僕にそうさせているのか

図鑑で見た
あの銀河の
ぐるぐると渦巻いた
巨大な新陳代謝の末端に
ただ僕がいるのか

最果て
さいばら
さいはん
さいはん
さいばん
さいばん

さいひ
さいひ
さいひつ
さいふ
細部

最果て

-

アスファルトの 無数の小石が
こうして音を立てている

その小石と
5cm先の小石は
ただ偶然
それぞれがそこにあって
決して交換できない

この世の全ては
ただ偶然そこにあって
その瞬間において
決して
他のものと交換できない

(キジバトの声)

この 厚さ1cmくらいの透明な地層は
ヒトという種族の地層だそうです

彼らは石油をプラスチックというものに分解しながら
この星の地面を覆いつくしていた
巨大な アメーバ状の
生物だったそうです

(時報)

5歳の春
祖母の家で
部屋の畳を雲の流れが
暗くしたり明るくしたりするのを
ぼんやりと見ながら
やはり僕はこの鳴き声を聞いていました

それは今も
一番好きな鳥の声です

(キジバトの声)

おーい
おーい
おーい

これから僕は長野に行きます
それは 10日先の予定です

(もの音)

そして今 本当にそうなってしまっている

おーい
おーい
おーい